【#日常イドミィ】

オンライン作文クラスが挑戦している物語作り。
完結したので共有します!個性発揮されてて、素晴らしい!
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(前半はこちら)
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わたしの名前はほのこ。小学3年生の元気な女の子。
お父さんが火星に単身赴任することになって、家族がひとり減るような気持ちになった。
「ねえねえ、さみしいから、ついて行こうよ!」
お母さんにお願いしてみた。すると、
「いいんだけど、どうやって、行こうかしらねえ、、?」
「火星って、遠いの?習い事の空手道場より遠い?」
「もっちろん!その何倍も遠いよ!」
 翌日。どうしようかと肩を落として歩いていたら、近所のおばあさんに声をかけられた。
「どうしたのほのこちゃん?」
「実は、パパが火星に行っちゃうの。ついて行きたいんだけど、どうやって行けばいいかわからないの。」
 すると、おばあさんは、ニヤリと笑った。まるで、魔女のようだった。
「実は、わたし、魔女なのよ!何かお手伝いできることがあれば行ってごらん!」
 そうだなあ、魔法の車、ありますか?とほのこがたずねたら、
「作れますとも!どんなのがいいか言ってごらん!」
「妹もママもいっしょに行きたいから、家みたいな車がいいなあ。いいものありますか?」
「それなら『まほうのキャンピングカー』を作ってあげましょう!」
 わたしはウキウキな気持ちで学校へ向かった。
 そして、帰り道。だれよりも早くダッシュして、おばあさんの家により道した。
「おばあさーん!キャンピングカーできたー?」
「わたしをだれだと思っているの?魔女1グランプリ優勝の魔女よ。これでどうかしら?」
 ほのこの目の前には、大きくて、家のようなキャンピングカーがあった。
「さあ、行ってらっしゃい!」
「ありがとう!この恩は一生わすれないわ!」
 ここで、キャンピングカーの中身を説明しよう。
 全部ガラスばりなので、スケスケです。机とイスは変形して天井まで持ち上げられます。横向きの冷蔵庫もかべにくっついています。お風呂は折りたたみ式で、残りのお湯はミニ洗濯機で利用できます。洗濯物は凧上げのように干せます。夜ねるときは、野生の動物たちがやってくるので、あたたかいです。
 そんなまほうのキャンピングカーに、ほのこは名前を付けました。
「名前は、、、ミラクルキャンピングカー!」
 家に帰って、家族に見せると、みんな大喜び。ママはスケスケだったから少し不安そうだったので、ほのこはスプレーを塗りたぐりました。
「ようし、出発だ!」
 ミラクルキャンピングカーは前に進まず、上に浮かびあがりました。宇宙にむかって出発です!
 電線に止まっているカラスたちは、口をあんぐり開けてみとれています。
 あっという間に宇宙に着きました。宇宙飛行士さんが声をかけてくれました。
「こんにちは〜!」
「宇宙飛行士さん、このキャンピングカーどうですか?」
「とってもかっこいいね!スプレーまみれなことが気になるけど。そもそも、どうやって息してるのですか?」
「それは、二酸化炭素を酸素に変える不思議な道具があるんです!」
「へーすごい!今、ふたりが食べてるおかしは、こんぺいとう?」
「ちがいます。これは、さっき、拾った、星のかけらです。希望に満ちた味がしますよ」
 こうして、私たちは火星をめざして行ったのでした。
(つづき)
1時間後。無事に火星に到着しました。
やっとの思いで火星に着いて、キャンピングカーからおりたその瞬間!なんと!火星人におそわれてしまった!!!
「きゃー!助けてー!」
火星人の見た目は、足が8本で、みどり色です。目は飛び出しています。そんな火星人がわたしたちに向かって、なにやらビームを出しました。
それを食らったら、ほのこたちも足が8本になり、体はみどり色になっちゃいました。ほのこは「人間に戻りたいなぁ、、、!」と思いました。
そう思いながらスプレーまみれのキャンピングカーを見たら、いいアイデアが思いつきました。
「火星人をスプレーをぶっかけたら効くかもしれない!」
そこで、ほのこはキャンピングカーから、スプレーを10本ほど取り出しました。お母さんのためにこっそり、スプレーを持ってきていたのです。それが役に立つなんて夢にも思いませんでした。
ほのこは、人影(火星人影?)を見つけたので、とにかくスプレーを吹きまくりました。
「なんで、ぼくにかけるんだー!ぼくは火星人じゃないぞ!会社の社長だぞ!」
おっちょこちょいなほのこは、火星人と、お父さんの会社の社長をみまちがえてしまったようです。
土下座してあやまろうとしたのですが、火星人におそわれるおそれがあるのでやめました。
次は、火星人にスプレーをかけました。すると、こんらんして目が見えなくなって、ビームの効果が切れました。
「やった!人間に戻れた!そして、ごめん、社長!」
そして、遠い場所からお父さんを見つけました。お父さんは、なにやら、だれかと何かをしているようでした。そして近づいてみると、、
「えーーー!なんでお父さん、火星人とたたかってるの!?」
お父さんと火星人は、日本のすもうのような戦いをしていました。土俵の上で、上半身はだかで、すもうをしています。
ほのこは近くに行って、お父さんの応援をしました。
「やった!お父さん勝った!」
しかし、火星人は100体以上います。お父さんは、ひとりです。戦いはまだまだ続きます。
「あーあ、せっかく勝ったのに。このままじゃお父さん負けちゃうよ、、、そうだ!ほのこもいっしょに戦う!」
ほのこはスプレー10本を、空に向かって吹きかけました。その粉が、まるで雪のように火星にふりそそぎます。火星人がどんどん倒れていきました。
「やっと全員倒したぞ!」
、、、と思ったら、後ろに、、、
「ボスがいたーーー!」
そこで、ほのこはキャンピングカーの運転席に乗りました。お母さんのポケットから、こっそり、カギを取っていたのです。
さらにほのこは、学校で運転の仕方を先生から習っていたのです。そこで時速40キロでボスにつっこみました。
「ぎゃーーー!飛ばされるー!助けてー!」
飛ばされた火星人のボスは、夜空に消えていきました。
「あ!流れ星だ!」
地球のみんなは流れ星だとかんちがいしましたが、それはボスでした。
そして、やっとお父さんと会い、家族4人で、お父さんの仕事が終わるまで幸せに暮らしました。
お父さんの仕事が終わって、家族みんなで、キャンピングカーに乗って地球に帰りました。地球に戻って、近所のおばあさんにありがとうと伝えました。よく見たら、おばあさんは足が8本でした。もしかしたら、火星人かもしれませんね。
おしまい

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